日経平均心理的な節目の13500円を寄り付き段階で上回ったが、上値を積極的に追う展開とはならず、やや不完全燃焼に終わった。日中値幅は99.67円に留まり、4月16日(110.36円)を下回って今年最低で、100円割れは昨年12月27日(92.80円)以来、約4ヵ月ぶりの記録となった。年初からの平均が277.71円であることを勘案すると、いかに値動きが乏しかったかが伺える。

 為替相場は1ドル=104円台に下落、米国市場では市場予想を上回る決算が相次ぐなど、外部環境は好転しつつあるが、上値を積極的に買い進めないところを見る限り、短期的には高値警戒感が台頭しているようだ。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)をみると、それが顕著に見受けられる。騰落レシオ(25日移動平均)は、一般的に70%未満が「売られ過ぎ」、120%以上が「買われ過ぎ」と言われ、騰落レシオが上向けば底入れシグナル、逆に株価指数が高値圏で騰落レシオが低下すれば下げ転換のシグナルとみられている。現状は122.68%まで上昇し、2月27日(131.91%)以来の高水準になった。日経平均は2月27日に終値ベースで14000円台を回復したが、そこが戻り高値になったことを勘案すると、今回も短期的に調整があっても不思議ではない。

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年4月21日の東京株式市場は日経平均株価が続伸いたしました。
先週末の米NY株式市場は大幅上昇。DOWは+228ドルの12,849ドル、NASDAQ総合指数は+61.14ポイントの2402.97ポイントとなりました。
 シカゴ平均株価先物大証終値+290円の13,770円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2205万株、買い3730万株、差し引き1525万株の買い越し(金額ベースも買い越し)観測でした。

 東京株式市場は先週末の米NY株式市場の大幅上昇を受け5日続伸。日経平均株価始値13,639円と前日終値13,476円から163円高くスタート。終始高値圏で推移し、ザラ高値は+263円の13,739円までありました。引けは+220円の13,696円で本日の取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり1,147銘柄、値下がり466銘柄、変わらずは103銘柄。東証1部の売買代金は2兆3,446億円、売買高は18億6,146万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週明け月曜日、本日の東京株式市場は日経平均株価が5日続伸となるなど、しっかりとした動きとなっております。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)など証券株が買われ上昇。

 三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)など不動産株や、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株や、ソニー(6758)、キヤノン(7751)、ファナック(6954)などハイテク株も買われ上昇いたしました。
 また、トヨタ自動車(7203)、日産自動車(7201)、ホンダ(7267)など自動車株や、明治海運(9115)、商船三井(9104)、新和海運(9110)など海運株の一角も買われ上昇いたしました。

 目立った銘柄では、第3四半期決算発表から日本エム・ディ・エム(7600)がストップ高まで買われ東証1部上昇率ランキングトップに君臨。コメ国際価格の急上昇からヤマタネ(9305)が大幅続伸。業績の上方修正の蝶理(8014)、これまで大きく売られていたサンフロンティア不動産(8934)、ゼクス(8913)、ジョイント・コーポレーション(8874)などの不動産株も上昇。
 その他、協同飼料(2052)、シンキ(8568)、木村化工機(6378)、共和電業(6853)などが幅のある上昇を演じております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は高安マチマチ。主力株では、ビックカメラ(3048)、アクロディア(3823)、フルスピード(2159)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)、マネーパートナーズ(8732)などは上昇いたしましたが、アルゼ(6425)、ミクシィ(2121)、ACCESS(4813)、サイバーエージェント(4751)、スタートトゥデイ(3092)などは売られております。
 新興3市場は、JASDAQ平均、ヘラクレス指数は上昇いたしましたが、マザーズ指数は反落いたしました。

 個別では、ガンホーオンライン(3765)を始め、カネコ種苗(1376)、オーシャンシステム(3096)、グローバル住販(3259)、AQインタラクティブ(3838)、ラ・パルレ(4357)、アルデプロ(8925)、日本通信(9424)などがストップ高まで買われた他、カウボーイ(9971)、総医研ホールディングス(2385)、マルマエ(6264)などが幅のある上昇を演じております。

 さて、日経平均株価は5日続伸。日経平均株価は3月17日の安値11,691円から本日の13,739円まで、2,048円幅の反発を演じております。個別株の動きを見ると本日は流石に高寄りしたものの引けにかけて売られ「陰線」を形成している銘柄が多く、市場は一服を欲しがっているようにも取れます。
 ピックアップしたアーバンコーポレイション(8868)が上昇。また同じく売られに売られた不動産銘ではサンフロンティア不動産(8934)、ゼクス(8913)がストップ高まで買われるなど値動きの良さに短期資金も流入し仕手化の様相となっております。相場が腰折れにならない限り、この動きが続きそうです。
 また、ヤマタネ(9305)、井関農機(6310)などの食料関連銘柄物色も継続し買われる銘柄も広がりを見せております。利益確定に押され売られた場面は狙い目となります。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+220円の13,696円と大幅続伸。先週末の米NY株式市場は大幅上昇。金融不安後退で急伸。米グーグルやキャタピラーの予想を上回る決算が好感されました。
 東京株式市場は、NY株式市場の上昇やシカゴ平均株価先物大証終値+290円の13,770円と大きく買われたことなどから買い優勢で取引を開始いたしました。

 日経平均株価は+163円の13,639円と小高くスタート。寄り付き後も買われ+263円の13,739円まで買われましたが、その後は売り物もあり売り買い交差にもみ合う動きが続きました。引けは+220円の13,696円。5日続伸です。
 中期基調は上向き継続。短期基調も上向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●○●●●○●○○○○○と「7勝5敗」。25日移動平均線は12,904円と上向き。日足は窓を空け短い上ヒゲを持つ小陽線を形成。

 先週の上昇で中期指標が下向きから上向きに転換。本日も買いが継続し続伸。ただ、寄り付いた後の上げ幅は限られておりデイトレでは取り難い動きとなっております。本日で5日続伸ですので、明日以降1日2日売り物に押される動きが想定されます。
 あまりに大きく売られると上向きが下向きに転換してしまい、本日の高値が目先の高値となってしまうことから明日からの動きは少し慎重になって見ていく必要がございます。
 日経平均は6日ぶりに反落。直近5日間で779円上昇していたことを勘案すれば、当然の調整と言えよう。心理的な節目の13500円を死守したことに、押し目買い意欲の強さを評価する向きもあろうが、高値警戒感は払拭できていない。東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は、120%以上が「買われ過ぎ」と定義されているが、現状は134.78%にまで上昇している。日経平均が直近の戻り高値を付けた2月27日(終値ベースで14000円台を回復)の131.91%をも上回っている水準だけに、もう暫くの日柄調整は必要とみられる。

 足下では、企業業績に対する過度な警戒感は後退し、むしろ何でも「織り込み済み」とする楽観論が台頭しつつあるように見受けられる。だが、主力企業の本決算発表を目前に控えて、前08.3期業績予想の下方修正が相次いでいるのは、4Qの経営環境の厳しさを物語っていると言えよう。その延長線上にある今09.3期は、想定以上の業績悪化を余儀なくされる企業も多いとみられ、本決算には警戒感をもって臨みたい。

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年4月22日の東京株式市場は日経平均株価が反落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は高安マチマチ。DOWは−24ドルの12,825ドル、NASDAQ総合指数は+5.07ポイントの2408.04ポイントとなりました。
 シカゴ平均株価先物大証終値−20円の13,700円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2890万株、買い2440万株、差し引き450万株の売り越し(金額ベースも売り越し)観測でした。

 東京株式市場は一服商状。日経平均株価始値13,587円と前日終値13,696円から109円安くスタート。前日までの5連騰の反動から利益確定売りが優勢となり、13,550円前後でもみ合う動きが続きました。引けは−148円の13,547円で本日の取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり516銘柄、値下がり1,081銘柄、変わらずは122銘柄。東証1部の売買代金は1兆9,181億円、売買高は15億7,842万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は売り物に押され日経平均株価が6日ぶりに下落いたしました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)など証券株が売られ反落。

 三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)など不動産株や、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株、ソニー(6758)、キヤノン(7751)、アドバンテスト(6857)などハイテク株も売られ下落いたしました。
 また、トヨタ自動車(7203)、日産自動車(7201)、ホンダ(7267)など自動車株も売られております。

 その中目立った銘柄では、短期資金が流入したセシール(9937)が+41円の233円と上昇し東証1部上昇率ランキングトップに君臨。業績の上方修正が好感された若築建設(1888)、大和証券のレーティング引き上げが材料視された日本ユニシス(8056)、自社株買いを発表したオカモト(5122)などが上昇。
 その他、ゼクス(8913)、GSIクレオス(8101)、東陽テクニカ(8151)などが買われております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され売られる銘柄も目立っております。主力株では、ACCESS(4813)、ザッパラス(3770)、フリービット(3843)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)、マネーパートナーズ(8732)などは上昇いたしましたが、アルゼ(6425)、オプト(2389)、GCAサヴィアングループ(2174)、アンジェス MG(4563)、スタートトゥデイ(3092)などは売られております。
 新興3市場は、JASDAQ平均、ヘラクレス指数は上昇いたしましたが、マザーズ指数は続落いたしました。

 個別では、アドウェイズ(2489)、レカム(3323)、ユークス(4334)、ラ・パルレ(4357)、ナトコ(4627)などがストップ高まで買われました。
 また、『一般会員注目銘柄』のガンホーオンラインエンターテイメント(3765)も+40,000円の321,000円のストップ高まで暴騰。『特別会員銘柄』のニューフレアテクノロジー(6256)も+7,400円の80,000円と大きく買われました。

 さて、日経平均株価は一服となり個別銘柄も利益確定売りに押されております。為替が円高・ドル安に進んだことや、3月米中古住宅販売などの指標発表もあり積極的な買いは限定的です。
 明日も主力株が調整色を強めるようなら、ヤマタネ(9305)、井関農機(6310)など食料関連株や仕手材料株の活躍に期待したいところですが、資金の逃げ足も早くなっておりますので、当日動いた銘柄の飛び乗り・飛び降りを基本に見て行きます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−148円の13,547円と反落。昨晩の米NY株式市場は高安マチマチ。バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)の1―3月期決算が予想を下回ったことや前日までの上昇から利益確定の売り物も多く軟調もみ合いとなりました。
 東京株式市場は、米テキサス・インスツルメンツ時間外取引で売られGLOBEX(シカゴ先物取引システム)の米株価指数先物軟調な動きを見せたことなどから売り優勢で取引を開始いたしました。

 日経平均株価は−109円の13,587円と安くスタート。寄り付き後も13,500円台後半でもみ合う動きが続き、後場に入っても反発という反発は見せず軟調な動きが続きました。引けは−148円の13,547円となっております。
 中期基調は上向き継続。短期基調も上向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○●●●○●○○○○○●と「7勝5敗」。25日移動平均線は12,974円と上向き。日足は短小陰線を形成。安寄り後は値動きは少なくこれまでの上昇に対する「休憩」です。

 昨日まで5連騰となっておりましたので、本日の下げは当然の一服といえます。ただこれまで大きく上げてきただけに、このまま調整入りとなる可能性もある為、ここで「押し目買いだ」と強気では向かえません。明日以降の動きで強弱を判断していく形となります。
 動き難く退屈となりますが、また高値を取ってくるのか?昨日の高値が目先の高値となり2週間ほどの調整に入るのか?見定めていきます。