■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年5月19日の東京株式市場は日経平均株価が反発いたしました。
先週末の米NY株式市場は小幅下落。DOWは−5ドルの12986ドル、NASDAQ総合指数は−4.88ポイントの2528.85ポイントとなりました。
 シカゴ平均株価先物大証終値+90円の14,350円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2110万株、買い3770万株で、差し引き1660万株の大幅買い越し(金額ベースも買い越し)観測でした。

 東京株式市場は売り買い交差しもみ合い商状。日経平均株価始値14,294円と前日終値14,219円から75円高くスタート。直後に+124円の14,343円まで上昇しましたが、その後は利益確売りに押され上げ幅を縮小。後場は小幅高で推移し、引けは+50円の14,269円で本日の取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり1,037銘柄、値下がり595銘柄、変わらずは89銘柄。東証1部の売買代金は2兆4,174億円、売買高は22億3,155万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週明け月曜日、本日の東京株式市場は鉄鋼株や資源株が買われしっかりと推移しております。
 個別では、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株が大きく買われ続伸。住友金属鉱山(5713)、三井金属(5706)、DOWAホールディングス(5714)など非鉄金属株も買われ続伸いたしました。

 また、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)、乾汽船(9113)など海運株や、伊藤忠商事(8001)、住友商事(8053)、三菱商事(8058)など商社株も上昇。三菱商事(8058)は上場来高値を更新しております。
 NY原油先物価格の最高値更新から、国際石油開発帝石ホールディングス(1605)が上昇し上場来高値を更新した他、石油資源開発(1662)、関東天然瓦斯開発(1661)など資源開発株に買いが継続。新日本石油(5001)、東燃ゼネラル石油(5012)、コスモ石油(5007)など石油株も買われております。

 目立った銘柄では、業績の上方修正を発表した三井松島産業(1518)(三角持合い上放れ期待銘柄とピックアップ)が大幅上昇。同じく石炭関連株、5月9日に88円の位置で提案させて頂いた特別会員銘柄の太平洋興発(8835)は+30円の122円のストップ高と暴騰し東証上昇率ランキングトップに君臨。一般会員注目銘柄の住友石炭鉱業(1503)も+11円の102円と暴騰しております。
 また、決算発表から鬼怒川ゴム工業(5196)、パイロットコーポレーション(7846)がストップ高。その他、ドリームインキュベータ(4310)、日成ビルド工業(1916)、NECトーキン(6759)などが大きく買われております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は高安マチマチです。主力株では、楽天(4755)が反発したのを始め、GCAサヴィアングループ(2174)、サイバーエージェント(4751)、サイバー・コミュニケーションズ(4788)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)などが上昇。ミクシィ(2121)、インデックスHD(4835)、スタートトゥデイ(3092)、アールテック・ウエノ(4573)などは売られております。
 新興3市場は、ヘラクレス指数は続落いたしましたが、JASDAQ平均、マザーズ指数は上昇いたしました。

 個別では、ディー・ディー・エス(3782)を始め、ジー・モード(2333)、グローバル住販(3259)、SDホールディングス(3726)、ウルシステムズ(3798)、バンクテック・ジャパン(3818)、アズジェント(4288)、ビーマップ(4316)、新報国製鉄(5542)、グローバル住販(3259)、日本通信(9424)などがストップ高まで上昇。その他、リロ・ホールディング(8876)、ユー・エム・シー・ジャパン(6939)、プレステージ・インターナショナル(4290)などが買われました。

 さて、日経平均株価は先週末に続き一服。しかし、鉄鋼株や資源関連株、商社株は買いが続き堅調です。「マエストロ」の注目銘柄も本日、住友石炭鉱業(1503)を始め、佐世保重工業 (7007)、日本金属工業(5479)、JUKI(6440)などが目標達成となりました。
 「マエストロ」の一般会員提案銘柄も3月の底入れ後、アーバンコーポレイション(8868)、日本証券金融(8511)、ジョイント・コーポレーション(8874)、協同飼料(2052)、ゼファー(8882)、富士紡ホールディングス(3104)など大幅上昇銘柄を始め、ウェブマネー(2167)、春日電機(6650)、日本航空電子工業(6807)、ゲオ(2681)、日本ガイシ(5333)、アクセルマーク(3624)、乾汽船(9113)、一休(2450)、日本ビクター(6792)、シルバー精工(6453)、デジタルアーツ(2326)、ダイワボウ(3107)、テレウェイヴ(2759)、ガンホー・オンライン(3765)、インボイス(9448)などほとんどの銘柄が続々と上昇し目標達成となっております。
 今後も張り切って上昇期待銘柄を会員の皆様にお届けいたしますので、売買の参考にして下さいませ。どうぞ宜しくお願いいたします。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+50円の14,269円と反発上昇となりました。
 先週末の米NY株式市場は小幅下落。原油価格の高値更新からエネルギー株が買われましたが、売り物に押される銘柄が多く小幅下落となりました。5月米ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が市場予想を下回ったことが足を引っ張る形となっております。

 東京株式市場は米NY株式市場は小幅下落いたしましたが、シカゴ平均株価先物大証終値+90円の14,350円と高く買われたことや、寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況が差し引き1660万株の大幅買い越しとなったことも好感され、買い優勢で取引を開始いたしました。
 日経平均株価は+75円の14,294円と高くスタート。寄り付き直後に+124円の14,343円まで買われた場面がありましたが、その後は売り物に押され上げ幅を縮小。後場は売り買い交差しもみ合い商状が続きました。引けは+50円の14,269円となっております。
 中期基調はフラット。短期基調は上向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●●○○●●○○○○●○と「7勝5敗」。25日移動平均線は13,689円と上向き。日足は上下にヒゲを持つ短小陰線を形成。

 直近安値4月12日13,540円から先週末の高値14,392円まで852円幅の上昇を演じ、その後は高値圏でもみ合う動き「価格と時間の調整」が続いております。日経平均株価は3月17日の11,691円から先週末高値の14,392円まで2,701円幅の上昇。率にして23.10%の上昇となっております。
 個別銘柄で23%の上昇でしたら特別視するほどではございませんが、日経平均株価での上昇がワントレンドで23%に達することはそうそうございません。

 引き続き、上昇に期待しておりますが、かなりの位置まで上げておりますので、いつ何時ズルズルズルと崩れるような下げが演じられても可笑しくはありません。慎重姿勢の中、個別重視で見て行きます。