■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年5月20日の東京株式市場は日経平均株価が反落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は高安マチマチ。DOWは+41ドルの13,028ドル、NASDAQ総合指数は−12.76ポイントの2,516.09ポイントとなりました。
 シカゴ平均株価先物大証終値+20円の14,300円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2790万株、買い4530万株で、差し引き1740万株の大幅買い越し(金額ベースも買い越し)観測でした。

 東京株式市場は調整ムードが続いております。日経平均株価始値14,220円と前日終値14,269円から49円安くスタート。前場は小安く推移しておりましたが、後場は大きく下げて始まり14,100円台後半でもみ合う動きが続きました。引けは−109円の14,160円で本日の取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり681銘柄、値下がり923銘柄、変わらずは119銘柄。東証1部の売買代金は2兆4,206億円、売買高は24億2,337万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は軟調です。先駆して上昇した不動産銘柄などの動きが悪く、市場全体に利益確定売りが広がる形となりました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)など大手銀行株や、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)など証券株が下落。

 また、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、東京建物(8804)など不動産株や、ミレアホールディングス(8766)、損保ジャパン(8755)、日本興亜損害保険(8754)など損保株も売られております。
 一方、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株が買われ続伸。乾汽船(9113)、第一中央汽船(9132)など海運株の一角や、丸紅(8002)、住友商事(8053)、三菱商事(8058)など商社株も上昇。三菱商事(8058)は連日の上場来高値更新となりました。

 目立った銘柄では、決算発表から東亜道路工業(1882)が+39円の202円と大幅上昇を演じ東証1部上昇率ランキングトップに君臨。「特別会員銘柄」の創建ホームズ(8911)と「ザラ場ピックアップ銘柄」のサイボウズ(4776)は揃ってストップ高
 その他、鬼怒川ゴム工業(5196)横河ブリッジホールディングス(5911)、川田工業(5931)、エンシュウ(6218)、日本ゼオン(4205)などが大きく買われました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は高安マチマチです。主力株では、楽天(4755)を始め、アルゼ(6425)、スパークス・グループ(8739)、フィールズ(2767)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、サイバーエージェント(4751)、アルデプロ(8925)などが下落いたしましたが、大阪証券取引所(8697)、インデックスHD(4835)、フリービット(3843)などは上昇いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均は上昇いたしましたが、ヘラクレス指数、マザーズ指数は下落いたしました。

 個別では、ビービーネット(2318)を始め、fonfun(2323)、ケア21(2373)、アウトソーシング(2427)、ディア・ライフ(3245)、日本ファルコム(3723)、ビーマップ(4316)、そーせいグループ(4565)、倉元製作所(5216)、ミマキエンジニアリング(6638)、光波(6876)、日本テレホン(9425)などがストップ高となった他、日本マニュファクチャリングサービス(2162)、ナチュラム(3090)、ストロベリーコーポレーション(3429)などが幅のある上昇を演じております。

 さて、日経平均株価は調整色を強め、大手銀行株や証券株、不動産株などが売りに押されております。鉄鋼株や商社株などは買われておりますが、こちらも連騰しておりますのでそろそろ一服しても可笑しくない場面といえます。
 ここは利益確定する銘柄は利益を確定し、明日以降、東京株式市場が更に調整色を強めるのか?或いは再度強く買われるのか?確認してから組み立てていきます。それまでは動きある銘柄の飛び乗り飛び降りや、大平洋金属(5541)など反発出遅れ銘柄をじっくりと狙う形となります。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−109円の14,160円と反落いたしました。
 昨晩の米NY株式市場は高安マチマチ。4月の景気先行指標総合指数は前月比0.1%上昇と、一部の市場予想に反して2ヶ月連続プラスとなり上昇いたしましたが、その後は売り物に押され伸び悩む形となりました。

 東京株式市場は米NY株式市場が方向感に欠ける動きとなったことなどから利益確定の売りが先行。売り優勢で取引を開始いたしました。
 日経平均株価は−49円の14,220円と安くスタート。寄り付き後に+17円の14,286円と前日比プラス圏に戻す場面がありましたが、その後は売り物に押され下落。後場はもみ合う動きが続き、引けは−109円の14,160円となりました。

 中期基調はフラット。短期基調は上向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●○○●●○○○○●○●と「7勝5敗」。25日移動平均線は13,738円と上向き。日足は上下にヒゲを持つ小陰線を形成。

 直近安値4月12日13,540円から先週末の高値14,392円まで852円幅の上昇を演じ、その後は「価格と時間の調整」が続いております。日経平均株価は3月17日の11,691円から先週末高値の14,392円まで2,701円幅(23.10%)の上昇を演じておりますので、ここでの調整は当然といえます。

 通常でしたら「先週末の14,392円が高値だった。既に調整相場入りしている」と判断されますが、本日の下落も軽い調整の範囲内、14,000円台もキープしており売り物一巡後は再度高値を更新する動きとなっても可笑しくはありません。
 しかし、かなりの位置まで上げておりますので、上昇に期待するものの、「いつ何時崩れても可笑しくない」と思いながら慎重姿勢の中、取り組んでいきます。