■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年5月22日の東京株式市場は日経平均株価が反発いたしました。
昨晩の米NY株式市場は大幅続落。DOWは−227ドルの12,601ドル、NASDAQ総合指数は−43.99ポイントの2,448.27ポイントとなりました。
 シカゴ平均株価先物大証終値−155円の13,765円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3110万株、買い2070万株で、差し引き1040万株の大幅売り越し(金額ベースも売り越し)観測でした。

 東京株式市場は底堅い値動きで3日ぶりに反発。日経平均株価始値13,772円と前日終値13,926円から154円安くスタート。前日比−268円の13,658円まで下げましたが、後場に入って押し目買い優勢となり上昇に転じました。引けは+52円の13,978円で本日の取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり951銘柄、値下がり631銘柄、変わらずは140銘柄。東証1部の売買代金は2兆4,939億円、売買高は23億2,225万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は前場大きく下落いたしましたが引けにかけて反発いたしました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8607)など大手銀行株や、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)、新光証券(8606)など証券株が反発。

 住友不動産(8830)、三菱地所(8802)、東京建物(8804)など不動産株や、あいおい損害保険(8761)、ニッセイ同和損害保険(8759) 、日本興亜損害保険(8754)など損保株、丸紅(8002)、住友商事(8053)、三菱商事(8058)など商社株も反発。
 また、NY原油先物価格の最高値更新から、AOCホールディングス(5017)、新日本石油(5001)、東燃ゼネラル石油(8012)など石油株も買われました。

 目立った銘柄では、決算発表から大豊建設(1822)、アシックス(7936)などが上昇。ドイツ証券が投資判断を新規に「BUY」、目標株価44万円を掲げたインターネットイニシアティブ(3774)や、インドに新工場建設のタカタ(7312)が上昇。
 その他、サンフロンティア不動産(8934)、ゼクス(8913)、三井松島産業(1518)、テイクアンドギヴ・ニーズ(4331)などが買われております。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場押し目買いが入り反発。主力株では、ミクシィ(2121)、スパークス・グループ(8739)、インデックス・ホールディングス(4835)、アルデプロ(8925)、アクロディア(3823)、マネーパートナーズ(8732)などは上昇いたしましたが、サイバー・コミュニケーションズ(4788)、フリービット(3843)などは下落いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数ともに反発いたしました。

 個別では、「ザラ場の銘柄情報」でピックアップした銘柄からデジタルハーツ(3620)、ネットイヤーグループ(3622)がストップ高まで買われた他、博展(2173)、イントランス(3237)、グローバル住販(3259)、イー・キャッシュ(3840)、LTTバイオファーマ(4566)などがストップ高。その他、イー・ギャランティ(8771)、エス・エム・エス(2175)、ワールドインテック(2429)などが幅のある上昇を演じております。
 「マエストロ」の提案銘柄では本日買いの「特別会員銘柄」のフィールズ(2767)が+18,000円の194,000円とドンピシャリで大幅高となりました。暴騰銘柄の暴落後の反発狙いとして判りやすい動きだったと思います。

 さて、昨日に「今晩の米NY株式市場が続落すれば 明日も下落が考えられますが、タイミングから見ると更に下げた場面は押し目買い機運が高まります」と書かせて頂きましたが、そうした動きとなりました。ここから月末にかけてジリジリと買われる展開に期待しておりますが、その前に米NY株式市場の動きが悪いので注意が必要です。
 米NY株式市場が更に崩れれば日本株もその影響を受けることから、日々動きを確認しながら細かくトレードを組み立てていきます。引き続き、当日動きの良いホットな銘柄に乗っていくか、丸紅(8002)、佐世保重工業(7007)など上昇銘柄の順張りとなります。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+52円の13,978円と反発いたしました。
 昨晩の米NY株式市場は大幅続落。NY原油先物価格の上昇が嫌気された他、米連邦準備理事会(FRB)が公表した4月下旬開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で利下げ休止観測が強まったことなどから、幅広い銘柄が売られました。
 東京株式市場は米NY株式市場の下落や、シカゴ平均株価先物大証終値−155円の13,765円と昨日に続き大きく売られたことなどが嫌気され売り優勢で取引を開始いたしました。

 日経平均株価は−154円の13,772円と安くスタート。寄り付き後に−268円の13,658円まで売られましたが、その後は先物主導で反発。後場に入り反発基調は更に強まり、引けは+52円の13,978円。ザラ場安値13,658円から320円幅の上昇を演じて引けました。
 中期基調はやや下向き。短期基調は下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○●●○○○○●○●●○と「7勝5敗」。25日移動平均線は13,804円と上向き。日足は下ヒゲを持つ幅のある陽線を形成。

 日経平均株価は急反発いたしました。5月16日の高値14,392円から本日安値の13,658円まで734円幅の下落を演じたことからテクニカル的にも反発位置に到達。リバウンドの動きとなりました。この反発で調整完了から再び高値を目指す動きになるのか?或いは、今日の後場の反発は単なる戻りで明日以降またズルズルと下落するのか?見方が分かれます。
 「マエストロ」では昨日書かせて頂いたとおり、引き続き「ズルズルと下落するのではなく、月末月初で再度大幅上昇を演じ高値付近まで上昇。そして小さくW天井の形を作り下落のような動きとなるのではないか」と予想しております。