■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年6月17日の東京株式市場は日経平均株価が小幅反落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は高安マチマチ。DOWは−38ドルの12,269ドル、NASDAQ総合指数は+45円の14,385ポイントでした。
 シカゴ平均株価先物大証終値+45円の14,385円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2210万株、買い2190万株で、差し引き20万株の小幅売り越し(金額ベースは買い越し)でした。

 東京株式市場は売り買い交差しもみ合い。日経平均株価始値14,387円と前日終値14,354円から33円高くスタート。様子見ムードが強く大きな動きは見られませんでした。前日終値を挟んで上下に揺れる動きが続き、引けは−6円の14,348円で本日取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり890銘柄、値下がり700銘柄、変わらずは131銘柄。東証1部の売買代金は2兆265億円、売買高は18億690万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は日経平均株価が小幅下落いたしました。大きく売られる動きこそありませんが、前日に日経平均株価が大きく上昇したこともあり一服商状。今晩のゴールドマン・サックスの決算発表を控えており見送りムードが広がりました。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)など大手銀行株が朝高後に失速。トヨタ自動車(7203)、日産自動車(7201)、ホンダ(7267)など自動車株や、ブリヂストン(5108)、住友ゴム工業(5110)などタイヤ株、キヤノン(7751)、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)などハイテク株の一角が下落。
 一方、NY原油先物価格の一時最高値更新から、新日本石油(5001)、新日鉱ホールディングス(5016)など石油関連株の一角が上昇。日本郵船(9101)、商船三井(9104)、飯野海運(9119)など海運株が買われ続伸。また、東京電力(9501)、関西電力(9503)、東北電力(9506)など電力株も買われております。

 目立った銘柄では、ピーエス三菱(1871)が続騰し+80円の431円とストップ高。先日、三菱UFJ証券がレーティング「1」目標株価450円に設定した日本金属(5491)や、「特別会員提案銘柄」のドワンゴ(3715)が大幅上昇。サンフロンティア不動産(8934)、ゼクス(8913)など大きく売られていた不動産株の一角が上昇。
 その他、東京ドーム(9681)、高島(8007)、新興プランテック(6379)、三井鉱山(3315)、ダイエー(8263)などが幅のある上昇を演じました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場押し目買いが入り上昇。主力株では、SBIイー・トレード証券(8701)を始め、インテリジェンス(4757)、ザッパラス(3770)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)、サイバー・コミュニケーションズ(4788)、フリービット(3843)などが上昇いたしましたが、ワークスアプリケーションズ(4329)、フルスピード(2159)などは下落いたしました。

 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って上昇いたしました。
 個別では、地域新聞社(2164)、ジー・モード(2333)、サイバーファーム(2377)、スタイライフ(3037)、MonotaRO(3064)、グローバル住販(3259)、ビットアイル(3811)、イー・キャッシュ(3840)、タカラバイオ(4974)、レーサム(8890)、リプラス(8936)などがストップ高まで買われた他、アールテック・ウエノ(4573)、ディー・ディー・エス(3782)、フリービット(3843)などが幅のある上昇を演じました。

 さて、先週末から流れに変化が出た東京株式市場ですが、本日も比較的しっかりとした動きとなっております。日経平均株価は6円安と下落いたしました、中低位材料株や新興市場銘柄が買われるなど、底上げ循環物色は継続しております。
 日経平均株価がもみ合う中、東証マザーズ指数は+15.13の617.54ポイントと買われており、市場ではこれまで目立った動きのなかった新興市場銘柄に出遅れ感を指摘する見方も強まっております。

 銘柄では、サンフロンティア不動産(8934)、ゼクス(8913)など大きく売り込まれた不動産株が続伸、同じくズルズルと売られていたドワンゴ(3715)も上げてきました。引き続き2番底形成の銘柄や出遅れ感の高い銘柄に資金を向けていきます。暴騰後の暴落からゴールドウイン(8111)も再上昇が期待されます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−6円の14,348円と小幅下落いたしました。昨晩の米NY株式市場は高安マチマチとなりました。米リーマン・ブラザーズが発表した3-5月期決算は公表通り約28億ドルの最終赤字に転落となりましたがアク抜け感から他の金融株と一緒に上昇いたしました。
 東京株式市場は、シカゴ平均株価先物大証終値+45円の14,385円と高く買われたことなどから、やや買い優勢の展開で取引を開始。

 日経平均株価は+33円の14,387円と小高い位置でスタート。寄り付き後に−55円の14,299円まで売られた場面がありましたが、売り物一巡後は切り返し前日比プラス圏に急反発。後場は上下にもみ合う動きが続き、引けは−6円の14,348円で本日の取引を終えました。

 中期基調は下向き。短期基調は上向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○●○●○●●○●○○●と「6勝6敗」。日足は短い下ヒゲを持つ短小陰線を形成。

 日経平均株価の基調は前日の380円高で強くなっております。本日は前日の大幅高の反動でもう少し下げても可笑しくないのですがしっかりとした動きが続きました。日経平均株価の高値は6月6日の14,601円。本日14,387円まで買われた場面もありましたが、上値は重く大幅上昇で抜き去るような動きには至りませんでした。
 引き続き、6月6日の14,601円を目指す動きに期待していきますが、米NY株式市場や為替の動向などの影響も大きい為、慎重姿勢の中、1日1日動きを見守っていきます。