■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年6月18日の東京株式市場は日経平均株価が反発いたしました。
昨晩の米NY株式市場は下落。DOWは−108ドルの12,160ドル、NASDAQ総合指数は−17.05ポイントの2,457.73ポイントでした。
 シカゴ平均株価先物大証終値−5円の14,385円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り1840万株、買い2300万株で、差し引き460万株の買い越し(金額ベースも買い越し)でした。

 東京株式市場は堅調に上値を追う展開。日経平均株価始値14,301円と前日終値14,348円から47円安くスタートしましたが、直ぐにプラスに転じ上昇。後場に入りアジア株高が好感され+121円の14,469円まで上昇する場面が見られました。引けは+104円の14,452円で本日取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり892銘柄、値下がり664銘柄、変わらずは163銘柄。東証1部の売買代金は1兆9,890億円、売買高は18億4,666万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は堅調な動きとなっております。欧州・アジアからの合計400億円の買いバスケット観測や、上海・香港などアジア株の堅調推移を背景に、しっかりとした動きが続きました。
 個別では、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、東京建物(8804)など不動産株が買われ上昇。アーバンコーポレイション(8868)、ジョイント・コーポレーション(8874)、ケネディクス(4321)なども買われております。

 また、日本郵船(9101)、新和海運(9110)、乾汽船(9113)など海運株や、トヨタ自動車(7203)、日産自動車(7201)、ホンダ(7267)など自動車株、ブリヂストン(5108)、横浜ゴム(5101)などタイヤ株が買われ上昇。日本水産(1332)、マルハニチロホールディングス(1334)など水産株も上昇いたしました。
 その中目立った銘柄では、ピーエス三菱(1871)がストップ高を重ね、アドバネクス(5998)もストップ高。電池関連の古河スカイ(5741)、古河電池(6937)、ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)が揃って大幅上昇。ゴールドマン証券が投資判断「買い」に引き上げたNECエレクトロニクス(6723)や、関東電化工業(4047)、日本農薬(4997)、東京製綱(5981)、オルガノ(6368)なども幅のある上昇を演じました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場はしっかりと推移しております。主力株では、SBIイー・トレード証券(8701)を始め、ACCESS(4813)、サイバーエージェント(4751)、ぐるなび(2440)、日本通信(9424)などが上昇いたしましたが、GCAサヴィアングループ(2174)、タカラバイオ(4974)、アルデプロ(8925)、日本レップ(8992)などは売られました。

 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数は揃って上昇いたしました。
 個別では、エス・エム・エス(2175)を始め、ゼンテック・テクノロジー・ジャパン(4296)、ラ・パルレ(4357)、カルナバイオサイエンス(4572)などがストップ高まで買われた他、インフォマート(2492)、リアルコム(3856)、デジタルハーツ(3620)、プライムワークス(3627)などが大きく買われました。

 しかし強い動きです。市場では「米株や新興国株から日本株に資金が向かっている」「オイルマネーの買いが入っているのでは」などの見方が出ております。昨晩の米NY株式市場が売られた中での上昇ですので、『強い日本株』『米国放れの動き』から買い安心感が高まっております。
 個別では古河電池(6937)がストップ高まで買われるなど電池関連株などの材料株の一角に資金が集中し大幅上昇。強く買われている銘柄が更に買われる動きとなっております。この流れが継続する間は、値動きの良い銘柄の飛び乗り・飛び降りトレードでサクサク取っていく形となります。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+104円の14,452円と上昇いたしました。昨晩の米NY株式市場は下落いたしました。「米銀行は財務内容強化に向けて最大650億ドルの資本増強を迫られる可能性がある」とゴールドマン・サックスが警告したことが嫌気され金融株が売られました。
 東京株式市場は米NY株式市場の下落などが嫌気されやや売り優勢の展開で取引を開始いたしました。

 日経平均株価は−37円の14,301円と小安い位置でスタート。しかし寄り付き後はジリジリと上昇。後場に入っても崩れることなく上値慕いの値動きが続き、引けは+104円の14,452円と14,400円台に乗せてきました。
 中期基調は下向きからフラットに。短期基調は上向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●○●○●●○●○○●○と「6勝6敗」。25日移動平均線は14,155円と上向き継続となっております。日足は陽線を形成。高値チャレンジの足取りです。

 日経平均株価は本日の上昇で14,452円まで上げてきました。高値は6月6日の14,601円ですので、高値抜けも射程圏内となってきました。引き続き、6月6日の14,601円を目指す動きに期待していきますが、高値を抜け切れずに一端下げてしまう可能性もある為、慎重姿勢の中、1日1日動きを見守っていきます。