本日の株式市場の全般的な動き

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年6月20日の東京株式市場は日経平均株価が続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は上昇。DOWは+34ドルの12,063ドル、NASDAQ総合指数は+32.35ポイントの2,462.06ポイントでした。
 シカゴ平均株価先物大証終値+125円の14,265円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3460万株、買い2370万株で、差し引き1090万株の大幅売り越し(金額ベースも売り越し)でした。

 東京株式市場は主力株中心に幅広く売られております。日経平均株価始値14,171円と前日終値14,130円から41円高くスタート。米国の金融不安が警戒され、下げに転じ14,000円割れ。一時−227円の13,903円まで下落しました。引けは−188円の13,942円で本日の取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり357銘柄、値下がり1,248銘柄、変わらずは115銘柄。東証1部の売買代金は2兆1,171億円、売買高は20億2,263万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週末金曜日、本日の東京株式市場は前日の下げ基調を引き継ぎ続落いたしました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株や、野村ホールディングス(8604)、大和証券グループ本社(8601)など証券株が売られ続落いたしました。

 また、日本興亜損害保険(8754)、あいおい損害保険(8761)、ミレアホールディングス(8766)など損保株や、川崎汽船(9107)、新和海運(9110)、太平洋海運(9123)など海運株、住友金属鉱山(5713)、東邦亜鉛(5707)、DOWAホールディングス(5714)など非鉄金属株が下落。
 伊藤忠商事(8001)、三菱商事(8058)、丸紅(8002)など商社株、トヨタ自動車(7203)、日産自動車(7201)、ホンダ(7267)など自動車株、ソニー(6758)、京セラ(6971)、東京エレクトロン(8035)などハイテク株も売られました。

 その中目立った銘柄では、東洋精糖(2107)、日本甜菜製糖(2108)、三井製糖(2109)など砂糖株が上昇。ハニーズ(2792)がストップ高となり、トウペ(4614)、イオンディライト(9787)、パイロットコーポレーション(7846)、北陸電気工業(6989)、ディーアンドエムホールディングス(6735)などが上昇いたしました。
 一方、ピーエス三菱(1871)、アドバネクス(5998)、古河電池(6937)、コープケミカル(4003)、ジーエス・ユアサ(6674)、NECトーキン(6759)などこれまで買われた材料株が揃って大きく売られました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され続落いたしました。主力株では、SBIイー・トレード証券(8701)、サイバーエージェント(4751)、ザッパラス(3770)、スタートトゥデイ(3092)、サイバー・コミュニケーションズ(4788)、ワークスアプリケーションズ(4329)などが下落いたしましたが、デジタルアーツ(2326) は上昇いたしました。

 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数は反落いたしました。
 個別では、YOZAN(6830)、新星堂(7415)、カルナバイオサイエンス(4572)がストップ高まで買われた他、アールテック・ウエノ(4573)、セプテーニHD(4193)などが逆行高となっております。

 さて東京株式市場ですが本日も売られ日経平均は続落。個別株物色も東洋精糖(2107)、日本甜菜製糖(2108)、三井製糖(2109)など砂糖株が買われましたが、値を飛ばしてきたアドバネクス(5998)、古河電池(6937)などが下落したことも嫌気され、ややおとなしい動きとなりました。
 来週も材料株を中心とした個別株重視の展開が続くことと思われますが、資金の逃げ足も早まってきますので大きく上げた銘柄の売買には注意が必要といえます。新たに飛び出してきた銘柄や、大きく売られた銘柄の反発初動を狙う形となります。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−188円の13,942円と続落いたしました。昨晩の米NY株式市場は上昇。原油価格の下落から輸送株や小売関連株が上昇。インテルなどのハイテク株も上昇いたしました。
 東京株式市場は米NY株式市場の反発や、シカゴ平均株価先物大証終値+125円の14,265円と買われたことなどを好感、買い優勢の展開で取引を開始いたしました。

 日経平均株価は+41円の14,171円と小高い位置でスタート。寄り付き直後に14,190円まで買われた場面がありましたが、その後はズルズルと下落。後場に入っても反発という反発を見せることなく下げ幅を拡大。引けは−188円の13,942円と下落し14,000円を割り込んで終えました。
 中期基調はフラット。短期基調は上向きから下向きに転換いたしました。日経平均株価のサイコロは●○●●○●○○●○●●と「5勝7敗」。25日移動平均線は14,139円と下向きです。日足は陰線を重ね25日移動平均線を明確に割り込んできました。

 昨日に続き先物主導で下落、週末要因もあり様子見ムードが高まる中、軟調な動きが続きました。週明けは一端上昇に転じる動きが期待されますが、6月13日の13,810円を割り込んでくると『トレンド転換・調整入り』となることが予想されます。
 早くにしっかりと反発し25日移動平均線上に乗せてこなければ、下落トレンド入りとなり本格調整に向かうか、13,900円から14,400円前後の範囲で上下にもみ合うボックスの動きとなります。今晩の米NY株式市場や週明けの東京株式市場の動きが注目されます。