■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年6月23日の東京株式市場は日経平均株価が続落いたしました。
先週末の米NY株式市場は下落。DOWは−220ドルの11,842ドル、NASDAQ総合指数は−55.97ポイントの2406.09ポイントでした。
 シカゴ平均株価先物大証終値−195円の13,765円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2320万株、買い2100万株で、差し引き220万株の売り越し観測でした。

 東京株式市場は先週末の米NY株安の流れを引き継ぎ軟調商状。日経平均株価始値13,769円と前日終値13,942円から173円安くスタート。前場中頃に−275円の13,667円まで下落する場面がございましたが、その後は売り圧力は弱まり下げ渋る展開となりました。引けは−84円の13,857円で本日の取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり530銘柄、値下がり1,069銘柄、変わらずは128銘柄。東証1部の売買代金は1兆9,463億円、売買高は18億2,671万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週明け月曜日、本日の東京株式市場は先週の下げ基調を引き継ぎ続落いたしました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株や、野村ホールディングス(8604)、大和証券グループ本社(8601)など証券株が売られ続落いたしました。

 また、日本興亜損害保険(8754)、あいおい損害保険(8761)、ミレアホールディングス(8766)など損保株や、伊藤忠商事(8001)、三菱商事(8058)、丸紅(8002)など商社株が売られ続落。トヨタ自動車(7203)、日産自動車(7201)、スズキ(7269)など自動車株なども売られました。
 その中目立った銘柄では、本日買いの一般会員銘柄トウペ(4614)が+50円の184円ストップ高比例配分となり年初来高値を更新。その他、高島(8007)、三晃金属工業(1972)など太陽電池関連株が上昇。その他、古河電池(6937)が反発し、中国工業(5974)、チタン工業(4098)、巴コーポレーション(1921)などが買われました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され続落いたしました。主力株では、スパークス・グループ(8739)を始め、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)、GCAサヴィアングループ(2174)、ACCESS(4813)、タカラバイオ(4974)などが下落いたしましたが、インテリジェンス(4757)、サイバーエージェント(4751)、日本風力開発(2766)、ザッパラス(3770)などは上昇いたしました。

 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が続落いたしました。
 個別では、「ザラ場の銘柄情報」でピックアップしたニューフレアテクノロジー(6256)、燦キャピタルマネージメント(2134)が揃ってストップ高まで買われた他、e−まちタウン(4747)、エヌ・ピー・シー(6255)、NTTデータイントラマート(3850)、MonotaRO(3064)などが買われました。

 さて東京株式市場ですが日経平均株価は調整継続となり東証1部の主力株の動きも軟調です。ただ、トウベ(4614)がストップ高まで買われ、高島(8007)、古河電池(6937)、チタン工業(4098)が反発し、中国工業(5974)、三晃金属工業(1972)などが目立った上昇を演じるなど個別材料株物色は継続しております。
 資金の逃げ足も徐々に早まっていることから注意も必要ですが新たに飛び出してきた銘柄や、値動きの良い銘柄には飛び乗り・飛び降りで狙っていきます。個別では、植木組(1867)がそろそろ飛びそうです。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−84円の13,857円と続落いたしました。昨晩の米NY株式市場は下落。原油価格の上昇、銀行のモーゲージ関連の追加評価損懸念から、投資家不安が高まり幅広い銘柄が売られました。
 東京株式市場は米NY株式市場の下落や、シカゴ平均株価先物大証終値−195円の13,765円と下落したことから、売り優勢の展開で取引を開始いたしました。

 日経平均株価は−173円の13,769円と安い位置でスタート。寄り付き後もズルズルと売られ下落。しかし−275円の13,667円まで売られた後は押し目買いが入り反発。後場に入り買い戻しの動きが強まり下げ幅を縮小。引けは−84円の13,857円で本日の取引を終えました。
 中期基調はフラット。短期基調は下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○●●○●○○●○●●●と「5勝7敗」で3連敗。25日移動平均線は14,123円と下向きです。日足は上下に短いヒゲを持つ短小陽線を形成。下げ渋る動きを見せております。

 先週はCTAの売り仕掛けから大幅下落、先週末の米NY株安から本日売り気配で始まり「今日も大きく売られるか」と思われましたが、流石に下げ渋る動きとなっております。ただ本日13,667円まで売られ6月13日の13,810円を割り込んだ場面がありましたので、上昇トレンドから調整相場入りと見て良いでしょう。
 調整といってもズルズルと下落するような『価格の調整』と、もみ合いを続ける『時間の調整』がございます。日経平均株価の中期基調は強くなっておりますので、今回の調整は後者のもみ合いを続ける『時間の調整』となることとが予想されます。13,600円から14,400円前後の範囲で上下にもみ合うボックスの動きとなりそうです。