2008年6月24日 15時45分

売買代金は今年最低と薄商い、平均株価は7円安と小幅に4日続落=東京株式市場・24日後場


24日後場の東京株式市場は、平均株価が前日比7円91銭安の1万3849円56銭と小幅に4日続落。東証1部の売買代金は1兆7292億円と今年最低を記録し、商い閑散に指数も小動きに終始した。出来高は16億2959万株。

 1ドル=108円台前半とドル高・円安含みに推移した為替市場が下支えとなる一方、上値では小口売りに押され、こう着感を強める展開。現地24〜25日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)を確認したい向きが多く、総じて手控え気分を強める展開となった。

 市場では、「金融不安に神経質になっている。外国人投資家が様子見姿勢を決め込み、商いは膨らまない。要は、ドル高、原油安の流れが生まれないと、買い出動できないのが実状だろう」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり906、値下がり700。午後3時時点の東京外国為替市場は1ドル=108円台前半(23日終値は1ドル=107円58銭)で取引されている。

 東証業種別株価指数では、全33業種中、13業種が下落。日本経済新聞社がQUICK端末などを通じて、国内鉄鋼大手が英豪資源大手のリオ・ティントとの鉄鉱石の価格交渉で前期に比べ2倍の値上げを受け入れる方針を固めたと伝え、新日鉄 <5401> 、JFE <5411> など鉄鋼株に売りが継続し、業種別値下がり率トップ。JPモルガン証、クレディスイス証がともに投資判断を引き下げた中外薬 <4519> や、FDA(米食品医薬品局)が抗血小板剤プラスグレルの審査期間を延長したと発表した第一三共 <4568> など医薬品株も売られた。

 アイフル <8515> 、イオンクレ <8570> などノンバンク株も総じて軟調ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、アドバンテス <6857> など値がさハイテク株も下落した。個別では、フルキャスト <4848> がストップ安比例配分となり、連日の上場来安値更新。値下がり率トップのトウペ <4614> や、ぴあ <4337> 、ゼファー <8882> も連日の新安値となった。

 半面、レンゴー <3941> 、王子紙 <3861> などパルプ・紙株が買い優勢。JR東海 <9022> 、JR西日本 <9021> など電鉄株にも物色が向かった。あいおい <8761> 、三住海上 <8725> など保険株や、大和証G <8601> 、岡三 <8609> など証券株も堅調。鉄鉱石値上げの恩恵を享受するとの見方から、三菱商 <8058> 、伊藤忠 <8001> など商社株も買われた。個別では、23日時点で逆日歩5銭の植木組 <1867> 、浅沼組 <1852> が値上がり率1位と2位。ほか、サンウエーブ <7993> 、巴 <1921> なども大幅高となった。