■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年6月25日の東京株式市場は日経平均株価が小幅続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は下落。DOWは−34ドルの11,807ドル、NASDAQ総合指数は−17.46ポイントの2,368.28ポイントでした。
 シカゴ平均株価先物大証終値−60円の13,830円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2710万株、買い1590万株で、差し引き1120万株の売り越し(金額ベースでは買い越し)観測でした。

 東京株式市場は停滞商状が続き5日続落となりました。日経平均株価始値13,820円と前日終値13,849円から29円安くスタート。−214円の13,635円まで下落する場面もみられましたが後場に入ると見直し買いが入り下げ幅を縮小。引けは−19円の13,829円で本日の取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり871銘柄、値下がり760銘柄、変わらずは88銘柄。東証1部の売買代金は2兆1,671億円、売買高は19億8,471万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は昨日までの軟調な動きが継続し大幅続落となりましたが後場に入り下げ幅を縮小いたしました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8607)など大手銀行株や、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、野村不動産ホールディングス(3231)など不動産株が売られ下落いたしました。

 また、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株や、住友金属鉱山(5713)、東邦亜鉛(5707)、東邦チタニウム(5727)など非鉄金属株の一角が下落。
 ソニー(6758)、TDK(6762)、ファナック(6954)などハイテク株の一角や、アイフル(8515)、武富士(8564)、アコム(8572)など消費者金融株も売られ下落いたしました。

 その中目立った銘柄では、「ザラ場の銘柄情報」で朝一番にピックアップした東京特殊電線(5807)が+50円の235円のストップ高と暴騰。第1四半期連結決算を発表した鈴丹(8193)、タカキュー(8166)もストップ高と暴騰。
 リチウムイオン電池関連株物色の広がりから巴川製紙所(3878)が上昇した他、バルス(2738)、兼松日産農林(7961)、大成ロテック(1895)、フューチャーアーキテクト(4722)、日油(4403)などが買われております。
 反面、昨日大きく買われた植木組(1867)、淺沼組(1852)、古河電気工業(5801)が大幅安。スルガコーポレーション(1880)の民事再生法申請・上場廃止から、ゼファー(8882)がストップ安となり、ランドビジネス(8944)、ジョイント・コーポレーション(8874)、ゼクス(813)、アーバンコーポレイション(8868)、ランド(8918)など不動産株が大幅安となりました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され続落いたしました。主力株では、SBIイー・トレード証券(8701)を始め、ミクシィ(2121)、日本風力開発(2766)、ザッパラス(3770)などが下落いたしましたが、サイバーエージェント(4751)、ワークスアプリケーションズ(4329)、オプト(2389)、フリービット(3843)などは上昇。ACCESS(4813)、インテリジェンス(4757)はストップ安に沈んでおります。

 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が続落いたしました。
 個別では、ラ・パルレ(4357)、インターアクション(7725)がストップ高まで買われた他、ジェイアイエヌ(3046)、デジタルガレージ(4819)、ベルパーク(9441)、エス・エム・エス(2175)などが逆行高となっております。

 さて東京株式市場ですが日経平均株価は続落ながら後場に入り下値を切り上げる動きを見せております。個別材料株物色の動きは弱まっておりますが、本日は東京特殊電線(5807)が+50円の235円とストップ高となるなど継続。
 新興市場も弱い動きが続いておりますが、ゆくゆくは順番が回ってくるでしょう。底入れ感が高まり短期資金が向かうようなら、大幅下落銘柄を中心に買い向かいますが、今はまだ待つ形となります。

 個別では、ピーエス三菱(1871)をピックアップ。暴騰後の暴落から反騰が狙えます。また、大幅な下落を演じた海運株から飯野海運(9119)をマーク。こちらもジリジリと上げてくるものと思われます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−19円の13,829円と小幅続落いたしました。昨晩の米NY株式市場は続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定を控え様子見ムードが高まる中、6月米消費者信頼感指数が16年ぶり低水準となったことや貨物輸送大手UPSの業績予想の下方修正などから景気懸念が強まり売られました。
 東京株式市場は米NY株式市場の下落や、シカゴ平均株価先物大証終値−60円の13,830円と売られたこと、NY原油先物価格などの上昇を嫌気し売り優勢の展開で取引を開始いたしました。

 日経平均株価は−29円の13,820円と安い位置でスタート。安寄り後更に下落し前場引け間際には−214円の13,635円まで売られた場面がありました。しかし後場に入ると先物主導で下げ幅を縮小。引けは−19円の13,829円で本日の取引を終えました。
 中期基調はフラット。短期基調は下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●○●○○●○●●●●●と「4勝8敗」で5連敗。25日移動平均線は14,107円と下向きです。日足は長い下ヒゲを持つ短小陽線を形成。昨日に続き下げ渋る動きを見せております。

 本日は大きく下げましたが後場に入り反発基調に転じております。国内年金資金の買いが入るとの観測もあり押し目買いが入りました。日経平均株価は本日でとうとう5連敗です。昨日に「明日から週末にかけては反発が予想され、まずは14,100円前後までの反発に期待」と書かせていただいておりますが、その見方に変化はありません。
 売り飽き気分も高まっております。短期的には本日安値の13,635円が目先の安値となり14,100円台に向かう動きに期待していきます。