本日の株式市場の全般的な動き

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年6月27日の東京株式市場は日経平均株価が大幅続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は大幅下落。DOWは−358ドルの11,453ドル、NASDAQ総合指数は−79.89ポイントの2,321.37ポイントでした。
 シカゴ平均株価先物大証終値−275円の13,575円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2180万株、買い1890万株で、差し引き290万株の売り越し(金額ベースも売り越し)観測でした。

 東京株式市場は米NY株式市場の急落や円相場の上昇を嫌気し下落。本日で7日続落となりました。日経平均株価始値13,605円と前日終値13,822円から217円安くスタート。主力株を中心に幅広い銘柄が売られ下値で推移。終盤に−369円の13,453円まで下げ幅を拡大いたしました。引けは−277円の13,544円で取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり328銘柄、値下がり1,329銘柄、変わらずは68銘柄。東証1部の売買代金は2兆2759億円、売買高は19億6,578万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週末金曜日、本日の東京株式市場は米NY株式市場の大幅安を嫌気し続落となりました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株や、野村ホールディングス(8604)、大和証券グループ本社(8601)、新光証券(8606)など証券株が下落。

  三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、東京建物(8804)など不動産株や、日本興亜損害保険(8754)、ニッセイ同和損害保険(8759)、あいおい損害保険(8761)など保険株、新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株、三菱マテリアル(5711)、東邦亜鉛(5707)、DOWAホールディングス(5714)など非鉄金属株が下落。
 トヨタ自動車(7203)、日産自動車(7201)など自動車株や、ソニー(6758)、京セラ(6971)、ファナック(6954)などハイテク株も売られ下落いたしました。

 その中目立った銘柄では、低位材料株の循環物色からナカバヤシ(7987)が大幅上昇。代替エネルギー関連株から三晃金属工業(1972)が上昇。その他、ソースネクスト(4344)、日本水産(1332)、アークランドサカモト(9842)、飛島建設(1805)、ニッカトー(5367)などが買われ上昇いたしました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され下落いたしました。主力株では、楽天(4755)を始め、ミクシィ(2121)、ACCESS(4813)、フィールズ(2767)、サイバーエージェント(4751)、オプト(2389)、ザッパラス(3770)、ぐるなび(2440)などが揃って下落いたしましたが、スタートトゥデイ(3092)は上昇いたしました。

 新興3市場は、JASDAQ平均は反落。マザーズ指数、ヘラクレス指数は続落いたしました。
 個別では、「ザラ場の銘柄情報」ピックアップ銘柄のエス・エム・エス(2175)がストップ高となった他、GDH(3755)、ユー・エム・シー・ジャパン(6939)がストップ高。反面、ナノ・メディア(3783)、アイフリーク(3845)、パラカ(4809)、ライフステージ(8991)などがストップ安に沈むなど値を消す銘柄が散見されます。

 しかし大きく下げてきました。「国内年金の買いと大型投信の買い需要から月末月初は高い」と指摘される中で大幅安となりました。マザーズ指数、ヘラクレス指数は7日続落となり指数設定来の安値を更新するなど新興市場銘柄の動きも散々な状態。新興市場の反騰時は短期で大きく儲けることが出来ることから、早く底打ちしてもらいたいものです。
 日経平均株価は7日続落ですので、週明けは流石に反発してくるでしょう。ただ、反発した場面でもチャートを壊した銘柄が非常に多くなっている為、反発後に再度下げることも考えられます。反発場面でも強気では買い向かえないことから注意が必要です。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−277円の13,544円と大幅続落いたしました。昨晩の米NY株式市場は大幅下落。原油価格が最高値を更新したことや、ゴールドマン・サックスが投資家に対し金融や自動車株の売却を推奨したことなどから、企業業績に対する懸念が強まり売りが売りを呼び全面安となりました。NYDOWは358ドル値下がりし1年9ヶ月ぶり安値に沈みました。
 東京株式市場は米NY株式市場の下落や、シカゴ平均株価先物大証終値−275円の13,575円と売られたこと、為替の円高などが嫌気され売り優勢の展開で取引を開始いたしました。

 日経平均株価は−217円の13,605円と大きく下げた位置でスタート。安寄り後も更に売られ前場は13,500円半ばでもみ合う動きが続きました。後場に入っても強い反発を見せることは出来ず下値もみ合いが続き、結局−277円の13,544円で本日の取引を終えました。安値は−369円の13,453円までありました。
 中期基調は下向き。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●○○●○●●●●●●●と「3勝9敗」で7連敗。25日移動平均線は14,082円と下向きです。日足は上放れの下ヒゲ短小陰線を形成。

 昨日まで6日続落と下げ続けていたことや、大幅下落後に日足は4つのコマを並べ下げ渋っていたことから、売り物を吸収した後は14,000円台を目指す動きに転じるかと思われました。
 しかし、外部環境の悪化から上に向かわず下に突き抜ける形となりました。市場では「これでも年金の買いが入った」と指摘されており、不透明感は更に高まっております。来週前半はリバウンドの動きも想定されますが、本日の下落からはっきりと底打ちするまでは積極的には買い向かえない形となりました。