■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年6月30日の東京株式市場は日経平均株価が続落いたしました。
先週末の米NY株式市場は続落。DOWは−106ドルの11,346ドル、NASDAQ総合指数は−5.74ポイントの2315.63ポイントでした。
 シカゴ平均株価先物大証終値+30円の13,560円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3130万株、買い5110万株で、差し引き1980万株の大幅買い越し(金額ベースも買い越し)観測でした。

 東京株式市場は停滞商状が続いております。日経平均株価始値13,584円と前日終値13,544円から40円高くスタート。前日終値付近でもみ合う動きが続きました。午場中頃から円相場の上昇を受け売り優勢となり、引けは−62円の13,481円で取引を終了しております。本日で8日続落です。
 東証1部の騰落数は、値上がり796銘柄、値下がり816銘柄、変わらずは113銘柄。東証1部の売買代金は2兆988億円、売買高は18億3,402万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週明け月曜日、本日の東京株式市場は米NY株式市場の下落などを嫌気し続落となりました。
 個別では、みずほフィナンシャルグループ(8411)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株の一角や、野村ホールディングス(8604)、大和証券グループ本社(8601)、新光証券(8606)など証券株が続落。

  日本興亜損害保険(8754)、ニッセイ同和損害保険(8759)、あいおい損害保険(8761)など保険株、トヨタ自動車(7203)、日産自動車(7201)など自動車株や、ソニー(6758)、京セラ(6971)、ファナック(6954)などハイテク株も売られ続落いたしました。
 一方、国際石油開発帝石ホールディングス(1605)、石油資源開発(1662)、新日本石油(5001)、昭和シェル石油(5002)、コスモ石油(5007)など石油関連株が上昇。新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、神戸製鋼所(5406)など鉄鋼株や、住友金属鉱山(5713)、東邦チタニウム(5727)、東邦亜鉛(5707)など非鉄金属株の一角が上昇。また、住友商事(8053)、三菱商事(8058)、丸紅(8002)など商社株がしっかり。

 目立った銘柄では、代替エネルギー関連株から三晃金属工業(1972)が+51円の369円と大幅続伸し東証1部上昇率ランキングトップに君臨。「ザラ場の銘柄情報」ピックアップ銘柄からランド(8918)、グッドウィル・グループ(4723)、サンフロンティア不動産(8934)がストップ高
 同じく「ザラ場の銘柄情報」ピックアップの巴川製紙所(3878)も+28円の272円と大幅上昇。その他、日本合成化学工業(4201)、オーエムシーカード(8258)、ダイセキ環境ソリューション(1712)、GMOインターネット(9449)、昭和電工(4004)などが買われました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され続落となりました。主力株では、ワークスアプリケーションズ(4329)、ザッパラス(3770)、フリービット(3843)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)などが上昇いたしましたが、ミクシィ(2121)、サイバーエージェント(4751)、オプト(2389)、GCAサヴィアングループ(2174)、ダヴィンチ・アドバイザーズ(4314)などは下落いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均は小反発。マザーズ指数、ヘラクレス指数は続落いたしました。
 個別では、暁飯島工業(1997)を始め、プロパスト(3236)、ターボリナックス(3777)、ラ・パルレ(4357)、ユー・エム・シー・ジャパン(6939)、アルデプロ(8925)などがストップ高となった他、ゲームオン(3812)、夢の街創造委員会(2484)、ユナイテッド・テクノロジー・HD(2146)、フリービット(3843)などが上昇いたしました。

 しかし弱い動きが続きます。日経平均株価は本日の下落し8連敗で2ヵ月半ぶりに13,500円を割り込んできました。為替の円高やアジア株安が嫌気されておりますが、材料株の動きも悪く値幅の生まれる銘柄も減少傾向にあります。
 ただこれまで大きく売り込まれていたランド(8918)、サンフロンティア不動産(8934)など小型不動産株が買われストップ高と反発を演じております。マネーパートナーズ (8732)、ケイブ(3760)、アウンコンサルティング(2459)など大きく売られた新興市場銘柄の反発に期待していきます。個別では暴騰銘柄の暴落後の反発狙いでNFKホールディングス(6494)を要マーク。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−62円の13,481円と続落いたしました。昨晩の米NY株式市場は続落。5月個人所得が市場予想を上回ったことから堅調な動きで始まりましたが、NY原油先物が急騰したことから企業収益の悪化が懸念され下落。またリーマン・ブラザーズが、メリルリンチの4-6月期決算において54億ドルの評価損を計上するとの見通しを示したことなどから金融株が売られました。

 東京株式市場は先週末の米NY株式市場は続落いたしましたが、シカゴ平均株価先物大証終値+30円の13,560円と比較的しっかりとした動きとなったことや、寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況が差し引き1980万株の大幅買い越しとなったことなどからやや買い優勢の展開で取引を開始いたしました。
 日経平均株価は+40円の13,584円と小高い位置でスタート。その後13,500円台で上下に揺れる動きが続きましたが、引けにかけて売られ−62円の13,481円で本日の取引を終えました。

 中期基調は下向き。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○○●○●●●●●●●●と「3勝9敗」で8連敗。25日移動平均線は14,073円と下向きです。日足は上放れの下ヒゲ短小陰線を形成。

 先週末まで7日続落と下げ続けていたことから、週替りの本日こそ反発に転じるものと期待されました。前場はしっかりと推移し反転の形を整えておりましたが後場に入り下落。なんとも弱い動きとなっております。
 ここから13,200円前後まで更に大きく売られてくると、「買いチャンス」となります。動きを見ながら目先の底値を探っていきます。