■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年7月1日の東京株式市場は日経平均株価が続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は小反発。DOWは+3ドルの11,350ドル、NASDAQ総合指数は+1.62ポイントの2292.98ポイントでした。
 シカゴ平均株価先物大証終値+65円の13,535円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2520万株、買い2180万株で、差し引き340万株の売り越し(金額ベースも売り越し)観測でした。

 東京株式市場は買いが続かず軟調商状。日経平均株価始値13,514円と前日終値13,481円から33円高くスタート。+95円の13,576円まで上昇し堅調な動きが見られたものの、後場に入りマイナスに転じました。13,500円前後でもみ合いとなり、引けは−18円の13,463円で取引を終了いたしました。本日で9日続落です。
 東証1部の騰落数は、値上がり871銘柄、値下がり728銘柄、変わらずは123銘柄。東証1部の売買代金は2兆1,176億円、売買高は18億6,219万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は売り買い交差しもみ合う動きが続きました。3日の欧州中銀(ECB)理事会や6月米雇用統計を控えていることから積極的な買いが手控えられる中、105円台の円高が嫌気されております。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)など大手銀行株や、日本興亜損害保険(8754)、ニッセイ同和損害保険(8759)など保険株の一角が売られ下落。

 ソニー(6758)、 キヤノン(7751)、ファナック(6954)などハイテク株や、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、東京建物(8804)など不動産株が下落。新日本製鐵(5401)、神戸製鋼所(5406)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株も売り物に押され株価を落としております。
 一方、国際石油開発帝石ホールディングス(1605)、新日本石油(5001)、昭和シェル石油(5002)、コスモ石油(5007)など石油関連株が続伸いたしました。

 目立った銘柄では、グッドウィル・グループ(4723)がストップ高まで買われ東証1部上昇率ランキングトップに君臨。KBC証券が投資判断を「Hold」から「Buy」としたGMOインターネット(9449)、ヒートアイランド対策から遮熱舗装を手掛りに大林道路(1896)、業績の上方修正から不二越(6474)などが上昇。
 また「ザラ場の銘柄情報」でピックアップした、テイクアンドギヴ・ニーズ(4331)、シンプレクス・テクノロジー(4340)がストップ高、「一般会員提案銘柄」の巴川製紙所(3878)も+26円の298円と大幅続伸。その他、アーネストワン(8895)、東洋精糖(2107)、CFSコーポレーション(8229)などが幅のある上昇を演じました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場押し目買いが入り反発。主力株では、GCAサヴィアングループ(2174)を始め、ミクシィ(2121)、ACCESS(4813)、フィールズ(2767)、フルスピード(2159)、フリービット(3843)、アクロディア(3823)、ぐるなび(2440)、ガンホーオンライン(3765)などが上昇いたしましたが、サイバーエージェント(4751)、デジタルアーツ(2326)、ザッパラス(3770)などは下落いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均は下落いたしましたが、マザーズ指数、ヘラクレス指数は反発いたしました。
 個別では、「特別会員提案銘柄」のアウンコンサルティング(2459)、ユビキタス(3858)が揃ってストップ高となった他、ウェブドゥジャパン(2138)、博展(2173)、サダマツ(2736)、ダイヤモンドダイニング(3073)、エー・ディ・エム(3335)、リベレステ(8887)、アルデプロ(8925)、ベルパーク(9441)などがストップ高。その他、ウェブマネー(2167)、テックファーム(3625)、ビリングシステム(3623)、日本一ソフトウェア(3851)などが幅のある上昇を演じました。

 しかし弱い動きが続きます。日経平均株価は本日の下落し2004年9月以来となる9連敗を記録。流石に下値では買いが入っておりますが上値も重く方向感がございません。ただ期待していた新興市場の大幅下落銘柄が反発開始となりました。
 ピックアップしたマネーパートナーズ(8732)、ケイブ(3760)、アウンコンサルティング(2459)は共に大幅な上昇を演じるなど堅調な動きとなっております。新興市場銘柄は動くと短期で幅が取れますので「反発がスタートした」という場面ではサッとその動きに乗っていきます。
 明日も新興市場銘柄を筆頭に大きく売り込まれた銘柄の反発継続の動きに期待していきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−18円の13,463円と続落いたしました。昨晩の米NY株式市場は小反発。原油価格の過去最高値更新からエネルギー株が上昇。しかし、保険大手アメリカン・インターナショナル・グループを始め、シティグループリーマン・ブラザーズモルガン・スタンレーメリルリンチなど金融セクターが大きく売られ足を引っ張る形となりました。

 東京株式市場は、シカゴ平均株価先物大証終値+65円の13,535円と買われたことや、寄り付き前に発表された6月の日銀短観が大企業・製造業DIでプラス5と市場予想を上回ったことなどが好感され買い優勢で取引をスタートいたしました。
 日経平均株価は+33円の13,514円と小高い位置でスタート。その後+95円の13,576円まで買われましたが、その後は売り物に押され上げ幅を縮小。後場は前日終値を中心に上下に揺れる動きとなり、引けは−18円の13,463円で本日の取引を終えました。

 中期基調は下向き。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○●○●●●●●●●●●と「2勝10敗」で9連敗。25日移動平均線は14,056円と下向きです。日足は上下に短いヒゲを持つ短小陰線を形成。

 昨日まで8日続落と下げ続けていたことから、本日こそ反発に転じるものと期待されました。前場はしっかりと推移し反転の形を整えておりましたが、昨日同様に後場軟調となり終わってみれば9日続落。なんとも弱い動きとなっております。
 明日からは流石に底固めの動きから上昇に転じる動きとなることが予想されます。まずは13,700円程までの反発に期待いたしますが、引き続き下落の警戒も必要です。