平均株価は43年ぶりの10連敗、176円安と約2カ月半ぶりの安値水準=東京株式市場・2日後場


2日後場の東京株式市場は、平均株価が前日比176円83銭安の1万3286円37銭と10連敗。証券不況時の1965年2月19日〜3月2日以来43年ぶりとなる10営業日続落となった。全面安商状に、終値ベースで4月16日以来約2カ月半ぶりの安値水準に沈んだ。

 香港・ハンセン指数の下落や、NY原油先物時間外取引での上昇、ドル安・円高基調などを背景に警戒感を強め、安値圏で停滞。現地2日に6月米ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計などを控えるうえ、手掛かり材料に乏しい中で、輸出関連株や金融株などに売りが継続した。午後2時すぎには先物への売り圧力が増し、平均株価は一時216円安まで下げ幅を拡大する場面があった。

 市場からは、「平均株価先物オプション取引で権利行使価格1万2500円のプット(1万2500円で売る権利)に500枚買いが3本入り、下値不安の高まりから平均株価先物へのヘッジ売りが加速した」(準大手証券)、「海外勢は主力株中心にショートに傾いている。3月17日からの戻り基調はすでに終えんを迎え、下降トレンドに入りつつある。目先は1万3000円水準で下げ止まりそうだが、さらなる一段安もあり得る」(外資系証券)との見方が聞かれた。

 東証1部の騰落銘柄数は、値上がり186、値下がり1476となり、全体の85%強が下落。出来高は20億1223万株。売買代金は2兆3764億円。午後3時時点の東京外国為替市場は1ドル=105円台後半(1日終値は1ドル=105円80銭)で取引されている。

 東証業種別株価指数では、全33業種中、値下がり30業種。キヤノン <7751> 、京セラ <6971> など値がさハイテク株や、ホンダ <7267> 、トヨタ <7203> など自動車株に売りが継続。みずほ <8411> 、大和証G <8601> など金融株も下げ基調。川崎汽 <9107> やコマツ <6301> なども軟調に推移した。

 半面、武田薬 <4502> 、塩野義薬 <4507> など医薬品株の一角がしっかり。ソフトバンク <9984> 、ガイシ <5333> なども買われた。