本日の株式市場の全般的な動き

 ■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年7月2日の東京株式市場は日経平均株価が続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は上昇。DOWは+32ドルの11,382ドル、NASDAQ総合指数は+11.99ポイントの2304.97ポイントでした。
 シカゴ平均株価先物大証終値+45円の13,505円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2040万株、買い2660万株で、差し引き620万株の買い越し(金額ベースも買い越し)観測でした。

 東京株式市場は国内外の景気悪化懸念が広がり弱い動きが続いております。日経平均株価始値13,489円と前日終値13,463円から26円高くスタート。買い一巡後は直ぐにマイナスへ転じ主力株を中心に幅広い銘柄が売られました。大きな反発は見られないまま−216円の13,247円まで下げ幅を拡大いたしました。引けは−176円の13,286円で取引を終了しております。本日で10日続落となりました。
 東証1部の騰落数は、値上がり186銘柄、値下がり1,476銘柄、変わらずは62銘柄。東証1部の売買代金は2兆3,764億円、売買高は20億1,223万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は主力株を筆頭に幅広い銘柄が売られ、全面安となりました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)など大手銀行株や、日本興亜損害保険(8754)、ニッセイ同和損害保険(8759)、あいおい損害保険(8761)など保険株が売られ下落。

 野村ホールディングス(8604)、大和証券グループ本社(8601)、新光証券(8606)など証券株や、三菱地所(8802)、東京建物(8804)、東急不動産(8815)など不動産株が下落。また、新日本製鐵(5401)、神戸製鋼所(5406)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株や、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)など自動車株も売られ株価を落としました。
 その中目立った銘柄では、グッドウィル・グループ(4723)がストップ高を重ねたのを始め、トウペ(4614)が大幅反発。プラスチック成形品取り出しロボットのユーシン精機(6482)や、ドワンゴ(3715)、紀州製紙(3882)、メガチップス(6875)、東亜建設工業(1885)などが買われ上昇いたしました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され反落。主力株では、SBI証券(8701)を始め、ACCESS(4813)、フィールズ(2767)、オプト(2389)、ダヴィンチHD(4314)、インテリジェンス(4757)、フルスピード(2159)などが売られ下落いたしましたが、ミクシィ(2121)、サイバーエージェント(4751)、スタートトゥデイ(3092)、ザッパラス(3770)などが売られ下落いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って下落いたしました。
 個別では、ダイヤモンドダイニング(3073)、エー・ディ・エム(3335)、ネクストジェン(3842)、エイチアイ(3846)などがストップ高となった他、日本一ソフトウェア(3851)、セプテーニ・ホールディングス(4293)、ぐるなび(2440)などが幅のある上昇を演じました。

 しかし弱い動きが続きます。日経平均株価は本日も下落し10連敗。この10連敗はなんと1965年2月19日から3月2日以来、43年ぶりとのことです。ただテクニカル的にも反発が期待される水準に到達。
 その中でもこれまでダラダラと下げ続けてきた新興市場銘柄は、反発が本格化すると短期で値幅が生まれるので、しっかりとマークしていきます。
 個別では、ngi group (2497)を始め、ジェーピーエヌ債権回収(8774)、ケイブ(3760)などに注目。下落に次ぐ下落、ここからは反発期待で徐々に強気で見ていきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−176円の13,286円と続落いたしました。昨晩の米NY株式市場は上昇。ゼネラル・モーターズ(GM)の6月の国内自動車販売台数が予想を上回ったことを好感。また大きく売られていた金融株に買いが入り反発いたしました。
 東京株式市場は、米NY株式市場の上昇やシカゴ平均株価先物大証終値+45円の13,505円と買われたことなどを好感、買い優勢で取引をスタートいたしました。
 日経平均株価は+26円の13,489円と小高い位置で始まりましたが、買い一巡後は下げに転じ先物主導で下落。後場に入っても、香港・ハンセン指数の下落や、NY原油先物時間外取引での上昇、円高基調の為替などが嫌気され軟調。午後2時からは売り圧力が更に増し、引けは−176円の13,286円と13,300円を割り込み本日の取引を終えました。

 中期基調は下向き。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●○●●●●●●●●●●と「1勝11敗」で10連敗。25日移動平均線は14,039円と下向きです。日足は短い下ヒゲを持つ幅のある陰線を形成。

 昨日まで9日続落と下げ続けていたことから、本日こそ反発に転じるものと期待されました。寄り付きこそ小高く始まりましたがCTA(商品投資顧問業者)と見られる先物売りは続き、驚きの10連敗に沈みました。
 しかしテクニカル的には反発が期待される位置に到達。明日以降、底固めの動きから上昇に転じる動きとなることが予想されます。まずは13,700円程までの反発に期待いたします。