■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年7月3日の東京株式市場は日経平均株価が小幅続落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は下落。DOWは−166ドルの11,215ドル、NASDAQ総合指数は−53.51ポイントの2251.46ポイントでした。
 シカゴ平均株価先物大証終値−80円の13,210円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3150万株、買い1590万株で、差し引き1560万株の大幅売り越し(金額ベースも売り越し)観測でした。

 東京株式市場は下げ止まらず低調ムード。日経平均株価始値13,161円と前日終値13,286円から125円安くスタート。−168円の13,118円まで売り込まれた後は前日終値付近まで上昇。13,300円前後でもみ合う動きが続きました。引けは−20円の13,265円で取引を終了しております。本日で11日続落となりました。
 東証1部の騰落数は、値上がり541銘柄、値下がり1,077銘柄、変わらずは105銘柄。東証1部の売買代金は2兆5,334億円、売買高は22億3,881万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は売り物継続、上値重く軟調もみ合い商状が続きました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)など大手銀行株や、富士火災海上保険(8763)、東京海上ホールディングス(8766)など保険株の一角が買われ反発。

 野村ホールディングス(8604)、大和証券グループ本社(8601)、新光証券(8606)など証券株や、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、東京建物(8804)など大手不動産株、ソニー(6758)、キヤノン(7751)などハイテク株の一角が買われ上昇。
 一方、新日本製鐵(5401)、神戸製鋼所(5406)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株や、三菱マテリアル(5711)、住友金属鉱山(5713)、東邦亜鉛(5707)など非鉄金属株、伊藤忠商事(8001)、住友商事(8053)、三菱商事(8058)など商社株、コスモ石油(5007)、AOCホールディングス(5017)など石油関連株が下落。
 また、中部電力(9502)、中国電力(9504)、東北電力(9506)など電力株や、日本郵船(9101)、新和海運(9110)、乾汽船(9103)など海運株も売られ株価を落としました。

 目立った銘柄では、日本高純度化学(4973)が+50,000円の363,000円のストップ高と上昇し東証1部上昇率ランキングトップに君臨。6月の売上速報を発表したバルス(2738)や、タクマ(6013)、フルキャスト(4848)、太平洋興発(8835)などが上昇。
 その他、「ザラ場の銘柄情報」でピックアップさせて頂いた ぴあ(4337)、GMOインターネット(9449)も幅のある上昇を演じました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され続落。主力株では、楽天(4755)を始め、GCAサヴィアングループ(2174)、ミクシィ(2121)、ACCESS(4813)、ワークスアプリケーションズ(4329)、フルスピード(2159)、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ(8458)などは売られ下落いたしましたが、サイバーエージェント(4751)、ぐるなび(2440)、オプト(2389)などは上昇いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って下落いたしました。
 個別では、T&Cホールディングス(3832)、ネクストジェン(3842)、エイチアイ(3846)などがストップ高となった他、エス・エム・エス(2175)、ディー・ディー・エス(3782)、ユビキタス(3858)などが幅のある上昇を演じました。

 さて、昨日までで日経平均株価10連敗、原油価格は最高値更新、メリルリンチからはゼネラル・モーターズ(GM)の投資判断を引き下げた上で『破たんの可能性を排除できない』とした過激なリポートが出されるなど、なんとも暗い暗いムードで始まりました。
 寄付きからドスンと売られ、その後は反発期待の買いに売り方の買戻しも加わり反発基調に転じましたが、東証1部騰落銘柄数を見ると、値下がり銘柄数が1,077銘柄と1,000銘柄を越し、押し目買いの動きは散見されるものの引き続き弱い動きが続いております。

 しかし、日経平均株価や個別銘柄の多くを見てもテクニカル的には自律反発が期待される水準に到達しており、引き続き反発期待で見ていきます。個別では、昨日書かせて頂いたngi group (2497)を始め、ジェーピーエヌ債権回収(8774)、ケイブ(3760)などを引き続きマーク。新興市場銘柄を筆頭に下げすぎ銘柄の反発を期待していきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−20円の13,265円と続落いたしました。昨晩の米NY株式市場は下落。メリルリンチゼネラル・モーターズ(GM)の投資判断を引き下げた上で、破たんの可能性を排除できないとするリポートが嫌気され、また原油価格の最高値更新も売り材料となり下落いたしました。
 東京株式市場は、米NY株式市場の下落やシカゴ平均株価先物大証終値−80円の13,210円と売られたことなどを嫌気し、売り優勢で取引をスタートいたしました。
 日経平均株価は−125円の13,161円と安い位置で始まりました。安寄り後も売り物に押され−168円の13,118円まで売られた場面がありましたが売り一巡後は反発上昇。前場終値は−9円の13,277円と安値から159円戻して取引終了。後場は13,300円を中心にもみ合う動きが続き、引けは−20円の13,265円で本日の取引を終えました。

 中期基調は下向き。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは○●●●●●●●●●●●と「1勝11敗」で11連敗。25日移動平均線は14,005円と下向き継続。日足は上下に短いヒゲを持つ陽線を形成。

 昨日まで43年ぶりの10日続落と下げ続けていたことから、「流石に本日は反発に転じるだろう」と思われましたが、終わってみれば11連敗。11連敗は1954年以来の長期下落とのこと。とにかく世界同時株安に連動し弱い弱い動きが続いております。
 日経平均株価の下落幅は6月18日の14,469円から本日安値13,118円までワントレンドで1,351円に達しました。まずは、13,700円程までの反発が期待されますが、反発場面でもドカドカと売り物が降ってくる状況に変化は無く、引け味も良くありませんので、慎重姿勢で見ていきます。