平均株価は13営業日ぶりに急反発し122円高、現物・先物ともに買い戻し先行=東京株式市場・7日後場


7日後場の東京株式市場は、平均株価が前週末比122円15銭高の1万3360円04銭と13営業日ぶりに反発。現物、先物ともに買い戻しが入った。

 中国・上海総合指数が一時4%超上昇するなどアジア株高を受け、後場寄りにプラス転換。ドル高・円安方向に推移したことも後押し要因となった。4日まで12営業日連続で下落した反動から、自律反発の動きが強まったほか、不動産や金融株中心に買い戻しの動きが広がり、先物へのショートカバー(売り方の買い戻し)も交え、平均株価は一時171円高となった。

 市場からは、「アジア株高やドル高・円安が支えとなったが、特段材料が出たわけではなく、自律反発の範囲内。欧米マーケットは下値探りが続いており、下ブレに対する懸念は残っている。週末にオプションSQ(特別清算指数)算出日を控え、権利行使価格1万3000円を割り込む場面では先物へのヘッジ売りが増しそうだ」(新光証券・エクイティ情報部・三浦豊氏)との見方が聞かれた。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1072、値下がり540。出来高は17億6572万株、売買代金は1兆8038億円。午後3時時点の東京外国為替市場は1ドル=107円前後(4日終値は1ドル=106円03銭)で取引されている。

 東証業種別株価指数では、全33業種中、値上がり28業種。買い戻し主体に、東建物 <8804> 、野村不HD <3231> など不動産株や、みずほ <8411> 、野村 <8604> 、あいおい <8761> など金融株が大幅高。ファストリテ <9983> 、ダイエー <8263> など小売株や、武田薬 <4502> 、第一三共 <4568> など医薬品株も買い優勢。ドル高・円安を支えに、キヤノン <7751> 、アドバンテス <6857> 、トヨタ <7203> など輸出株も堅調に推移した。

 半面、レンゴー <3941> 、大王紙 <3880> などパルプ・紙株はさえない。三菱商 <8058> 、三井物 <8031> など商社株も小幅安。民事再生法を申請し、8月6日付で上場廃止となる真柄建 <1839> (整理)や、08年5月期で最終赤字転落予想に修正したゼクス <8913> はストップ安比例配分となった。