■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年7月7日の東京株式市場は日経平均株価が反発いたしました。
先週末の米NY株式市場は独立記念日のため休場でした
 寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2680万株、買い2190万株で、差し引き490万株の売り越し(金額ベースも売り越し)観測でした。

 東京株式市場は自立反発の動きとなり13営業日ぶりに反発上昇。日経平均株価始値13,212円と前日終値13,237円から25円安くスタート。前場は小安い水準でもみ合いとなりましたが、後場に入り円安やアジア株高に後押しされ上昇に転じました。ザラ場高値は+172円の13,409円までありました。引けは+122円の13,360円で取引を終了しております。
 東証1部の騰落数は、値上がり1,072銘柄、値下がり540銘柄、変わらずは112銘柄。東証1部の売買代金は1兆8,038億円、売買高は17億6,572万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 週明け月曜日、本日の東京株式市場は大手銀行株などを筆頭に買われ反発いたしました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、東京建物(8804)など不動産株が買われ反発。

 損保ジャパン(8755)、あいおい損害保険(8761)、東京海上ホールディングス(8766)など損保株が上昇。キヤノン(7751)、アドバンテスト(6857)などハイテク株の一角、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、スズキ(7269)など自動車株も押し目買いが入りしっかり。
 目立った銘柄では、大幅な下落を演じていたアーバンコーポレイション(8868)が+28円の217円と反発。「特別会員銘柄」の巴川製紙所(3878)を始め、化学肥料大手のコープケミカル(4003)が上昇。その他、「ザラ場の銘柄情報」ピックアップ銘柄の高島(8007)や、ダイエー(8263)、コスモス薬品(3349)、イチネン(9619)、日東製網(3524)などが幅のある上昇を演じました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場押し目買いが入り反発。主力株では、楽天(4755)を始め、ACCESS(4813)、オプト(2389)、アルデプロ(8925)、ぐるなび(2440)などは上昇いたしましたが、インテリジェンス(4757)、ザッパラス(3770)、スタートトゥデイ(3092)、フルスピード(2159)などは売られ下落いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って反発いたしました。
 個別では、A.Cホールディングス(1783)、CDS(2169)、メディビックグループ(2369)、中小企業信用機構(8489)、日本テレホン(9425)、ファーストエスコ(9514)などがストップ高となった他、アルファクス・フード・システム(3814)、ベルパーク(9441)、イナリサーチ(2176)などが幅のある上昇を演じました。

 さて、アジア株高やドル高・円安方向に推移した為替も後押しし先物主導で上昇と、ひとまず反発した東京株式市場はやや落ち着きを取り戻しております。しかし本日の反発場面でも「あくまで自立反発、買い一巡後はまた大きく下げる」と弱気な見方もあり、今晩の米NY株式市場の値動きが注目されております。
 個別では引き続き、ngi group (2497)、ジェーピーエヌ債権回収(8774)、アイフル(8515)など大幅下落銘柄の反発に期待していきます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は+122円の13,360円と反発いたしました。東京株式市場は、先週末の米NY株式市場が独立記念日のため休場となり方向感に欠ける中、先週の軟調地合いを引き継ぎ売り優勢の展開で取引をスタートいたしました。
 日経平均株価は−25円の13,212円と小安い位置で始まりました。前場は13,200円を中心に上下にもみ合う動きが続きましたが後場に入り上昇。引けは+122円の13,360円と13,300円台に乗せ本日の取引を終えました。

 中期基調は下向き。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●●●●●●●●●●●○と、「1勝11敗」。連敗は12でストップ。13営業日ぶりの反発となりました。25日移動平均線は13,917円と下向き継続。日足は幅のある陽線を形成いたしました。

 先週末は弱い弱い動きから「13,000円は割れてくるだろう」との見方が高まりましたが、本日ようやく反発に転じました。まずは13,500円方向の動きが期待されますが、その後また売られてしまうと13,000円割れに向かう動きとなる可能性もございます。
 しかし、しっかりと13,300円を守り、そして腰折れとならずに13,500円上に乗せても値を保つ形となれば13,700円台への反発が期待されます。