■□ 本日の株式市場の全般的な動き □■

 2008年7月8日の東京株式市場は日経平均株価が大幅反落いたしました。
昨晩の米NY株式市場は下落。DOWは−56ドルの11,231ドル、NASDAQ総合指数は−2.26ポイントの2243.32ポイントでした。
 シカゴ平均株価先物大証終値+15円の13,385円。寄り付き前の外資系証券13社経由の注文状況は、売り2420万株、買い1670万株で、差し引き750万株の売り越し(金額ベースも売り越し)観測でした。

 東京株式市場は全面安商状。日経平均株価始値13,286円と前日終値13,360円から74円安くスタートし、その後も幅広い銘柄に売り物が膨らみズルズルと下落。後場はアジア株安が嫌気され一段安。引けは−326円の13,033円で取引を終了。ザラ場では−376円の12,984円と13,000円を割り込む場面も見られました。
 東証1部の騰落数は、値上がり147銘柄、値下がり1,515銘柄、変わらずは57銘柄。東証1部の売買代金は2兆904億円、売買高は19億5,148万株となっております。

 ■□ 主力株・1部2部銘柄などの動き □■

 本日の東京株式市場は主力株を筆頭に幅広い銘柄が売られ全面安となりました。
 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など大手銀行株や、関東つくば銀行(8338)、東邦銀行(8346)など地銀株が下落。

 三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、東京建物(8804)など不動産株や、損保ジャパン(8755)、あいおい損害保険(8761)、東京海上ホールディングス(8766)など損保株、大和証券グループ本社(8601)、野村ホールディングス(8604)、みずほインベスターズ証券(8607)など証券株が下落。
 新日本製鐵(5401)、住友金属工業(5405)、ジェイ エフ イー ホールディングス(5411)など鉄鋼株や、住友金属鉱山(5713)、東邦亜鉛(5707)、DOWAホールディングス(5714)など非鉄金属株、伊藤忠商事(8001)、三菱商事(8058)、住友商事(8053)など商社株も売り物に押され下落いたしました。

 その中目立った銘柄では、「特別会員銘柄」のベンチャー・リンク(9609)が+30円の91円のストップ高と暴騰し東証1部上昇率ランキングトップに君臨。同じく「特別会員銘柄」の岩崎通信機(6704)も全面安の中、+8円の138円と逆行高で高値を更新。
 その他、三晃金属工業(1972)がストップ高巴川製紙所(3878)は続騰。トウペ(4614)、ゲオ(2681)、OKK(6205)などが上昇いたしました。

 ■□ 新興市場銘柄の動きと投資戦略 □■

 本日の新興市場は売り物に押され下落いたしました。主力株では、楽天(4755)、サイバーエージェント(4751)などが上昇いたしましたが、SBI証券(8701)、ミクシィ(2121)、ACCESS(4813)、ザッパラス(3770)、スタートトゥデイ(3092)、フルスピード(2159)、マネーパートナーズ(8732)などは売られ下落いたしました。
 新興3市場は、JASDAQ平均、マザーズ指数、ヘラクレス指数が揃って反落いたしました。
 個別では、プロパスト(3236)、インテリジェンス(4757)、ファーストエスコ(9514)などがストップ高となった他、アドバンスクリエイト(8798)、リベレステ(8887)などが幅のある上昇を演じました。

 さて、反発に転じた東京株式市場も上昇は僅か1日で終了。米NY株式市場の休み明けと共に、先物への売りが仕掛けられ大幅下落。日経平均は無抵抗に13,000円割れ水準まで売られました。香港、韓国、台湾などアジア株安に加え、GLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物が売られていることも売り材料となりましたが、ここまで弱い動きを見せると「当分は下げ止まらないのでは?」と弱気な見方に傾いてしまいます。
 明日は多少の反発に期待しておりますが、安値を割り込んだことから今まで以上に慎重姿勢で臨む必要がございます。

 ■□ 日経平均株価の動向と予想 □■

 本日の日経平均株価は−326円の13,033円と大幅下落となりました。昨晩の米NY株式市場は下落。NY原油先物市場の下落が好感され買いが先行いたしましたが、リーマン・ブラザーズ会計基準の変更からファニーメイ(米連邦住宅抵当公社)やフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)が新たな増資を迫られるとの見通しを示したことが嫌気され、金融株全般が売られました。
 東京株式市場は、米NY株式市場の下落や円高基調に振れた為替などを嫌気し、売り優勢で取引を開始いたしました。。

 日経平均株価は−74円の13,286円と安い位置で始まりました。安寄り後も先物主導で売られ下げ幅を拡大。後場に入っても目立った反発を見せずに−326円の13,033円と安値を更新し取引を終了いたしました。

 中期基調は下向き。短期基調も下向き継続となっております。日経平均株価のサイコロは●●●●●●●●●●○●と、「1勝11敗」。25日移動平均線は13,870円と下向き継続。日足は幅のある陰線を形成いたしました。

 昨日は+122円の13,360円と13日ぶりの反発を演じ、やや落ち着きを見せましたが本日−326円幅の下落となり市場のムードは悪化し不透明感が強まっております。
 「しっかりと13,300円を守り、そして腰折れとならずに13,500円上に乗せても値を保つ形となれば13,700円台への反発が期待されます」と書かせて頂きましたが、そうした動きに至らず安値を更新したことにより、今後は上げ下げしながら12,750円方向へ更なる下落の動きとなることが予想されます。