奈良の代表格 やっぱり奈良漬!
古くから保存食として親しんできたのは、やはり奈良漬。古来からの製法をそのまま現代にも伝えている漬け物店があります。「本物の奈良漬は、色が黒く、酒粕の甘みと香り、約2年間常温で保存できるのが特徴です」と、にこやかに話すのは、今西本店代表取締役の今西泰宏さん(48)。製造にウリは4年、キュウリは9年、スイカはさらに10年かかります。まず6カ月塩漬けした野菜を、酒粕を踏んで柔らかくした踏ん込み粕を6カ月寝かしたもので、下漬け、中漬け、本漬け、仕上げ、極上仕上げと、キュウリなどさらに、極上再仕上げの段階を経て、ゆっくり野菜の塩を抜き、酒粕の旨みを移します。「購入どきに、洗って切って、冷蔵庫に3〜5日おいてから食べてくださいとすすめています」と今西さん。すぐに食べると香りも味もきつく感じるそうです。
今西本店 
所在地 〒630-8228 奈良市三条町31 TEL 0742・22・2415